
第39回栗東市美術展
結果:特選 栗東市美術協会会長賞
<審査員講評>
大久保勝利 先生
・魚眼レンズを巧みに使った斬新な写真、アイディアの一写です(講評文より)
・高速道を使って上手いこと絵をまとめています。斬新な構図で、いいと思います(表彰式後の作品講評会)
<作品について>
とある高速道路のジャンクション工事現場。上り下り線の間に陣取り、換算15mmの魚眼レンズで約1時間かけて撮った190枚の写真を合成(比較明合成)して仕上げました。真後ろにあったクレーン車のアームが前方まで伸びていたのですが、あえてそれを避けず、人工物については左右対称に配置するようにしました。
何度かここに足を運んで、天気・星像の状態・撮影方法・使用機材について試行錯誤を重ねた結果、市展搬入10日前になんとか自分でも納得の行く撮影ができました。
星景写真・星野写真は、レンズを通してイメージセンサに時間をかけて光を映し込むことで、肉眼で見るよりさらに美しく幻想的な世界を作り込める楽しさがあります。また単なる長時間露光だけではなく、赤道儀を使ったガイド撮影(今回は使ってません)や撮った後の画像処理など、様々なテクニックやセンスが求められ、それが挑戦心をかきたてます。ただ今回の作品でもまだ甘いところはありますので、まだまだ精進が必要です。
今回の特選受賞で、こういった写真でもちゃんと評価してもらえるんだなと少し自信が持てました。これから夜空にレンズを向けるのがさらに楽しくなりそうです。
ラベル:栗東市美術展